上司の指示が定着化を阻む
今回の事例はダブルスタンダート、上司が別の資料の作成を指示することが原因でsalesforceの活用が定着化しない事例です。
これもよくある問題なのでです。
saleforceのSalesCloudを導入するということは企業ごとに差はありますが大きな目的は商談管理をすることです。
商談管理をものすごく簡単に言うと、商談の進捗状況を会社として定義しその進捗状況を定期的にチームでチェックし、商談を前に進めるために知恵を出し合い、営業の効率を高めましようという活動です。
このことを理解していない人が大変多いのです。
それも立場の上の人、営業マンを管理する立場の人とか、経営者であったりします。
立場が高いと全体に与える影響が大きく、salesforce利用ユーザーにマイナス影響を与えることがあり、それが今回のテーマであるダブルスタンダードで、具体的にsalesforceとは別の報告資料の作成を部下に要求することです。
salesforceからは入力されてない情報を集計し報告するように要求されるならわかりますが、本日の活動件数や成約した商談件数、商談の内容など重複していると思われる資料の作成を指示されるのです。
指示されたほうはたまったものではありません。
管理職がsalesforceを知らない
salesforceの商談に入力している内容とほぼ同じものを別のエクセルにほぼ毎日入力しないといけなくなるわけですから、不満が高くなります。
気の毒なのはシステム担当の方で、不満の矛先は上司ではなく使い難いシステムを作ったということで、システム担当の方に向かうのです。
なぜこのようなこ指示をされたのか管理職の方にお聞きしたことがあります。
そこでわかったことは、salesforceで何が見れるのかもわからないし、さらには何を入力しているすれも知らない。つまり導入目的でもある「商談管理をするために利用する」という基本的な利用目的すらご理解頂いてないのです。
立場の高い人は顧客情報や商談情報は入力しませんし導入時の打ち合わせにも参加されていませんので利用目的に触れる機会がなかったことが原因だとは思います。
今回のケースは現場が使え難い原因は一人か二人の人の認識齟齬が問題であり、その方達が「システムの利用目的を共通にする」たったこれだけのことで上手く利用できるようになるのです。