動作検証用「SalesCloudユースケース一覧」
このブログでは要件定義用のヒアリングリストなど、弊社がSalesforceの導入時に利用しているテンプレートを紹介したことがありますが、今回新たに導入時の動作検証用のシナリオのテンプレートを作成してみました。
まず前提として、Salesforceの導入プロジェクトは画面検証、いわゆるデモ画面で検証を繰り返しながらお客様に現状業務とのギャップがないか検証するというやり方で進めます。
このユースケース一覧とはデモ手順、いわゆるシナリオを記載するもので、どの画面で何を入力するを操作順に記載し、その際に注意点や検証後の課題や決めたことなどを記載するようにします。
これを残すことで経験がない人でも前に先輩が実施したデモシナリオをもとに動作検証ができるようにするためです

作成の背景
この動作検証用シナリオをテンプレート化する背景ですが、共通資料を作成することで動作検証の進め方を共通化できると考えたためです。
従来は私がデモ手順を事前にレビューし、その操作手順を各担当者がメモする程度でしたが、それでは別の担当者が同じでもをおこなってももまた同じことをやるだけなのです。
今後の人が増えることを考えた場合にも共通のデモ手順がないとなると指示する側におおきな負担がかかってきますし、ノウハウが個人依存されブラックボックス化してしまうことになり、このことを恐れていたいのです。
また昨年末あたりからプロジェクトが多くなってきたこともあり動作検証のクオリティを落とさず、効率的に進めるために実施したのです。
10年以上ほどSalesforceの導入をしていますが動作検証のシナリオをテンプレート化するのははじめてのことです
使ってみた結果
実際使ってみると、色々課題が出てきて、結局使うのをやめることにしました。
その理由ですが、
①説明することが目的になってしまう。
本来ギャップを検証しお客様から課題を抽出するのが動作検証の目的ですが、手順を実施することが目的になってしまった。
課題とは現状の業務とギャップのことです。具体的な要望が少ないお客様だとこちらから業務をヒアリングしてギャップがないか調べないとギャップでてきません。
デモを実施することが目的になってしまうと説明して終了となることがあるのです
②ユースケース一覧はお客様が見てももわからない
お客様に見て欲しいのは現状業務とSalesforceのギャップです。ユースケースは操作手順なので見てもイメージができないのです。
残念ながらこのようなことからユースケース一覧では現状業務とのギャップがわからないため、業務フローを作成しないとだめだという結論に至りました。